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日中は仕事、夜は読書と料理。仕事といっても次のプロジェクトが決まるまではお勉強の時間なのであれこれお勉強をして定時で切り上げ。何を読もうかしらと考えた挙句、結局小林康夫の『存在とは何か』の続きを読み進める。3、4、5章と読み進めたわけだけれど、結論からいうとよく分からない章であった。存在論を考える際には人文学の見ている世界だけでは不十分で自然科学の見ている世界を考慮に入れなければいけないということで人文学的な考察と自然科学(へ)の「解釈」を繋げようとするわけだが、私にはうまくいっているようには思えなかった(これは「失敗している」と言っているわけではなく、私にはよく分からなかっただけ。但し、おそらく著者自身が感じているように、必ずしも明瞭な議論とは言えない)。次に何を読もうかと思索した後に結局ヴォネガットの『読者に憐みを』を読み進めることにして、第1章を読み終えた。やはりヴォネガットの文章は分かりやすくて有り難い(この本はヴォネガットがすべてを書いているわけではないが)。その有り難さは当たり前のものではなく、どうやらヴォネガットの「憐み」からきているらしい。ありがとう。まだ眠るまでに時間があるのでいくらか本を読みたいが読めるだろうか。候補は川端康成の『雪国』と古井由吉/大江健三郎の『文学の淵を渡る』。そうこうしているうちにアヒージョが出来上がった。冷める前に食べてしまおう。