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年末にある程度積読を消化した。ヴォネガットの小説およびエッセイと横尾忠則の新書を中心に読んだ。どちらも私の好きな「山田玲司ヤングサンデー」という番組を見て興味を持ったのだけれど、読んでみて大正解であったようにおもう。横尾忠則さんの著作は創作活動と死について(ということは同時に生についてでもある)が主題であることが多く、ヴォネガットの作品もまた自由意志の問題を取り上げつつも生と死について書かれているように感じた。(生と死について考える)ついでなので前から読みたかったネーゲルの『コウモリであるとはどのようなことか』を購入しておいた。他者問題を考えるときに必ずといってよいほど言及される著作であるが、実は未読だった。とりあえず永井均の解説は読んでおいたので早く本文に取り掛かりたい。本屋で偶然見つけた小林康夫の『存在とは何か』もこの流れで購入してみた。第2章まで読んでみたが、こちらは現代思想的な観点から存在や自由、生と死について考えていてこれはこれで面白い。そういえば昨日は若松英輔の『読み終わらない本』という本を読み終えた。大変すばらしい本で、もし私が学校(あるいは何らかの教育機関)の先生であったならば生徒に勧めていたに違いない。若松さんの著書は昨年からよく読んでいるだが、『悲しみの秘儀』という著作が大変素晴らしかった。明日も仕事なので読書の時間をどれくらいとれるか分からないが、読書候補としては小田切秀雄の『万葉の伝統』、秋山豊の『漱石という生き方』がある。ヴォネガットの『タイタンの妖女』と『読者に憐れみを』も読み進めたい。